全身が白い体毛に覆われているように見えるため、シロクマとも呼ばれています。体長3メートルにもなり、ひぐまと違い、冬眠することはありません。野生のホッキョクグマは、ほとんどが単独で生活をしています。
長い首をもつ最も背の高い動物であり、オスの体高は平均5.3mに達します。見た目から細い印象がありますが、体重が1tを超す場合も多いです。長さ約40cmの長い舌を持ち、この舌でからめ取るようにして高い所にある木の葉を食べています。鳴き声は牛にやや似た声で「モー」と鳴くそうです。しかし滅多にその鳴き声を発することはなく、動物園の飼育員ですらごくごく稀にしか聞けないらしい。
ゾウに次ぐ大型の陸棲哺乳類であり、皮膚は非常に分厚く硬質で、体全体を鎧のように覆っています。その皮膚はあらゆる動物の中でも最硬といわれており、肉食獣の爪や牙を簡単には通しません。目は小さく視力は弱いが、鋭い嗅覚と聴覚をもっています。そして火を見ると消す習性があるものがいるために「森の消防士」とも呼ばれているそうです。