うさぎの生活いろいろ

生態

草原や半砂漠地帯、雪原、森林、湿原などに生息。アナウサギといううさぎの種類は地中に複雑な巣穴を掘って生活するが、他種でも穴を掘ったり地面に空いた穴を利用することがある。現在の飼いウサギのルーツはアナウサギである。 繁殖形態は胎生で、妊娠期間は最長がユキウサギの約50日で、多くの種は30 - 40日である。

生理学的情報

寿命5 - 11年(稀にそれ以上:ネザーランドドワーフで最高年齢13歳の記録がある)
体温ウサギの平均体温は38 - 40℃ (100.4 - 104 F) とかなり高温までが正常範囲。39℃台の体温を正常と判断し対処する必要がある。体温が上がりすぎる場合は耳を水で軽く湿らせタオルで全身を巻いた上からアイスボトルなどで冷やし、逆に体温が37.7℃以下の場合は温かい布で全身を包みカイロなどでその上から温める。
心拍数130 - 325/分
呼吸数32 - 60/分
全血液量57 - 65 ml/kg
血圧90 - 130/60 - 90 mmHg
食物消費量5 g/100 g/日(個体の大きさによる)
飲水消費量5 - 10 ml/100 g/日(あるいはそれ以上)
胃腸管通過時間4 - 5時間

食事

ペット / 飼いウサギは新鮮な水、干し草(ティモシー、オーツ等)と生野菜を主食とし、固形ペレットは補助食用として与えるのが望ましい。干し草は消化器官や胃腸の働きを助け毛玉症や胃腸内うっ帯などにかかりにくくする他、不正咬合の予防にもなるためウサギにとって不可欠である。干し草は24時間食べ放題にし不定期に食せる状態にする。生野菜はよく洗い水気を切ったものを与える。野菜の種類によっては毒性のあるものや高糖分のものもある。毎日濃緑色あるいは濃黄色の野菜の中で異なる3 - 5種類を選ぶ。 ウサギの食糞行為は、正常な行為であり、新鮮であれば問題ない。

与えてよい野菜

アルファルファの芽、バジル、ビーツの若葉、ブロッコリー、芽キャベツ、ニンジンの葉、コエンドロの葉、コラードの若葉、エンダイブ、パセリ、ドクダミ、パクチ、コスチャ、ケール、キャベツの外側の葉、キイチゴの葉、カモジグサ類、シバムギ、エンドウのさや(エンドウではない)、びわの葉、カボチャの葉、タンポポの葉、カブの葉、アスパラガス、小松菜、クローバー、ミントの葉、マスタードグリーン、オクラの葉、ペパーミントの葉、ピーマン、パプリカ(赤、黄、緑)、ラズベリーの葉、スクワッシュ、ズッキーニ、バターナッツ、カボチャ、ロメインレタスなど。 絵本やアニメに登場するウサギはニンジンが好物として描かれることが多く、事実ニンジンの根はよく食べるが、高糖分なのでたまに与える程度にする。キャベツはガスを溜めるのであまり与え過ぎないほうがよい。

与えてよい果物

リンゴ、ブラックベリー、ブルーベリー、パイナップル、メロン、パパイヤ、ピーチ、プラム、ナシ、ラズベリー、イチゴ、バナナなど。果物は基本的に高糖分なので普段は与えず病気のときなどに与えるとよい。

毒性のある野菜

タマネギ、ニンニク、ショウガ、ホウレンソウは中毒症状を引き起こすので与えてはいけない。

健康管理

専用フード(ペレット)や生野菜等の食餌以外に消化作用に大量の繊維質を必要とするため、牧草(ペット店で市販の干し草:ティモシー、オーツ)は24時間食べ放題の状態にする必要がある。牧草を食すことで胃腸が常に動いている状態になるため、胃腸内鬱滞や毛玉症などの病気予防になり、お腹からガスを逃がす働きがある。また歯が常に伸びるウサギに多い不正交合の予防にもつながることから牧草と生野菜をウサギの主食として扱い、ペレットは補助食として扱う。その他に新鮮な水が必要。ウサギに水を飲ませたら死ぬというのは誤まりで、飲ませない方が死に至る。

健康管理は毎日の掃除、運動、飼い主との交流時間以外に定期的な爪切りや毎日の健康チェックを行う。最低年間2回は、ウサギの専門獣医師による定期検診を行うこと(犬猫病院ではウサギを診られない医師が多いためウサギの専門獣医師を探す必要がある)。5歳以上で高齢になるため、5歳以上になったら定期検診時に年1回はレントゲンと血液検査をし健康状態を把握することが望ましい。

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