空蝉は 殻を見つつも 慰めつ(古今和歌集)
【空蝉】…現人(うつせみ)に「空蝉」の字を当てた結果、平安時代以降にできた語。
@蝉のぬけがら。夏の季語。
A転じて、蝉。
B魂がぬけた虚脱状態の身。
C源氏物語の巻名。また、その女主人公。伊予介の妻。
源氏に言い寄られるが、その身分や立場のゆえに悩む。
夫の死後は尼となり、やがて二条院に引き取られる。